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2008年用ですが、部分的に内容を更新しています(2010/06/14)。
また、[建築農業工作ゼミ2009-2010]とも連動していますので、そちらにも幾つかサンプルがあります。
:

6/16/2008

Arduino 加速度センサ

今回は秋月電子で購入した「KXM52-1050」という3軸加速度センサモジュールを使い、重力方向に対する傾斜角を読み取ります。このセンサでは、XYZ軸の3軸ありますが、XとY軸だけでも三次元的な傾斜角を計測することができます。一応、センサのXYZの3つの出力端子をArduinoのアナログ入力端子にそれぞれ接続することにしますが、実際使うのはXとYの出力値とします。データシートをみながらセンサの端子を以下のように接続します。

1:5V(Arduino5V端子と共有)
2:5V(Arduino5V端子と共有)
3:GND(ArduinoGND端子と共有)
4:無接続
5:GND(ArduinoGND端子と共有)
6:X軸(Arduinoアナログ入力0番ピン)
7:Y軸(Arduinoアナログ入力1番ピン)
8:Z軸(Arduinoアナログ入力2番ピン)



加速度センサを水平なところにおけば、X軸とY軸は重力方向に対して直角なので0Gとなります。5V電源の場合、0Gは2.5Vとして出力されるとデータシートには書いてあります。ArduinoのanalogRead()の1024段階(10ビット)であれば511になるはずですが、さまざまな条件で多少の誤差を含みます。実際に使用する前に、念のためArduinoの「Serial Monitor」で加速度センサの出力値をモニタリングしてみます(Arduinoのモニタリング方法については「Arduino 圧電スピーカ」を参照」。

Arduino (Serial Monitor)のプログラム:

void setup(){
//シリアル通信開始
Serial.begin(9600);
}

void loop(){
//3つの値をアナログ入力で読み込む
int x=analogRead(0);
int y=analogRead(1);
int z=analogRead(2);

//Xの値を出力(十進数)
Serial.print(x,DEC);
//値と値の間に区切りを入れる
Serial.print(",");
//Yの値を出力
Serial.print(y,DEC);
//値と値の間に区切りを入れる
Serial.print(",");
//Zの値を出力し改行する
Serial.println(z,DEC);
delay(100);
}
}

3つの値を一行で出力する際に、Arduinoの出力画面上で読みやすいようにそれぞれの値の間に「","」の区切りの記号(コンマ)をいれます。この区切り記号は何でもいいのですが、これがないとそれぞれの数値同士が隣り合わせになって読みにくくなります(また、3つの数値をそれぞれ改行して出力すると、どれがX軸の値でどれがY軸の値なのか分かりにくくなるので、3つ出力してから改行しています)。
固定した角度で計測しても数値が安定しないので、100個の値をサンプリングして平均値を求めたいと思います。平均値のプログラムを付け加えます。100個分の値の合計となると、数字も大きくなるので「int」型の整数ではなく、より大きい値が扱える「long」型の整数を変数として使います。


//加算用の変数
long x_sum, ysum, z_sum;
//回数の変数
int count=0;

void setup(){
Serial.begin(9600);
}

void loop(){
int x=analogRead(0);
int y=analogRead(1);
int z=analogRead(2);

//それぞれに値を足していく(合計数)
x_sum+=x;
y_sum+=y;
z_sum+=z;

//回数を+1する(カウントアップ)
count++;

//100回カウントしたら
if(count>99){
//合計数を100で割って平均値を出す
Serial.print(x_sum/100,DEC);
Serial.print(",");
Serial.print(y_sum/100,DEC);
Serial.print(",");
Serial.println(z_sum/100,DEC);
//カウントを0に戻す
count=0;
//合計数を0に戻す
x_sum=0;
y_sum=0;
z_sum=0;
}
}

まずは、X軸について計測することにします。水平状態(0G)に対して定規などを用いて−90度傾けて−1Gの値、90度傾けて+1Gの値を上記プログラムを用いて計測することにします。
プログラム上では、xの値をx_sumに足していき、変数countで何回足したかを数えておきます(1ループで一回足されます)。countが100になったら、100回分の合計数であるx_sumを100で割り、その値を出力します(yについても同様に計測します)。
0Gの値については、水平に置いて計測してもいいのですが、今回は−1Gの時の値と+1Gの時の値の中点を用いることにします。よって、以下のような計測結果になります。

  角度:   重力:X軸平均値:Y軸平均値
-90度:  -1G:  316:  271
中点0度:   0G:  536:  491
+90度:  +1G:  756:  711 

これらの値は、今回使用した加速度センサと計測状況において求められた値なので、各自で似たような方法で計測してください。

それでは、この計測結果をもとに、Processingにセンサからの出力値をシリアル通信し、Processing上の3D立体を動かしてみたいと思います。センサを傾ければ、同様に3D立体も同じ角度で傾くようにします。シリアル通信は、1024段階の値を文字列で送ることにします(「Arduino-Processing シリアル通信5」を参照)。このプログラムでは、X軸とY軸だけを読み取ることにします。

Arduinoのプログラム:

void setup(){
//シリアル通信開始
Serial.begin(9600);
}

void loop(){
//2つの値をアナログ入力で読み込む
int x=analogRead(0);
int y=analogRead(1);

if(Serial.available()>0){
//Xの値を出力
Serial.print(x,DEC);
//値と値の間に区切りを入れる
Serial.print(",");
//Yの値を改行して出力
Serial.println(y,DEC);
//合図用データを読み込みバッファを空にする
Serial.read();
}
}

センサから読み取ったXとY軸の値をそのままArduinoから送信します。
Processingでは、受け取った値を角度に変換する計算が必要になります。まず0Gを基準にして、水平時の値が0になるようにオフセット値(X軸の場合:536、Y軸の場合:491)を設けて差し引いておきます。そうすれば、

  角度:   重力:   X軸:   Y軸
-90度:  -1G: -220: -220
  中点:   0G:    0:    0
+90度:  +1G: +220: +220

となります。振り幅は0Gを基準にプラスマイナス220となります。
次に角度の計算ですが単位はラジアンを用います。−90度から+90度までの範囲なので、ラジアンでいうと−PI/2から+PI/2になります(PIは円周率のπです)。X軸の値が110であれば、振り幅である220(1G)の半分なので0.5Gになります。角度については90度の半分なので45度になりそうですが、実際は30度になります。−45度の場合は、以下の図のように約−156になります。



この計算方法は以下のようにして求められます。

acos()、asin()を用いる場合:
まず、Arduinoから送られて来たX軸の値をx、オフセット値をx_offset(今回のオフセット値は536)、オフセット調整した値をx0とすると、

x0=x-x_offset;

になり、角度をradX(ラジアン)とすると

sin(radX)=x0/220;

という関係になります。例えば、x0=110を代入すればsin(radX)=1/2なので、radXは30度となります。
Processingにはasin()acos()の関数があるので、それを利用すると

radX=asin(sin(radX));

という関係になり、sin(radX)にx0/220を代入し

radX=asin(x0/220);

となることで角度radXが求まります。
Y軸についてはacos()で求めると、

radY=acos(y0/220);

になります。

atan2()を用いる場合:
また、この関係をタンジェントで表せば、

tan(radX)=x0/sqrt(220*220-x0*x0)

となります。sqrt()は平方根(ルート)を求める関数です。
角度を求めるには、atan2()という関数を用いて、

radX=atan2(x0,sqrt(220*220-x0*x0));

とします。そうすると角度radXが求められます。

加速度センサのX軸プラス方向をProcessingの3D空間のX軸マイナス方向に対応させるために-radXに変換します。加速度センサのY軸方向を3D空間のZ軸方向に対応させて、

rotateX(-radX)
rotateZ(radY)

となります。
もし、加速度センサの回転方向と、3D立体の回転方向が逆になってしまうときは、値にマイナスを掛けます。また、90度ずれているときはPI/2を足します。実際にセンサを動かして、同じように3D立体が動くか確かめて下さい。

Processingのプログラム:

import processing.serial.*;
Serial port;

//読み取り値の変数
int x,y;

//X軸-1G時316、+1G時756であることから
//X軸のオフセット値
int x_offset=536;
//X軸の振り幅(-1G〜0G又は0G〜+1G)
int x_range=220;

//Y軸-1G時271、+1G時711であることから
//Y軸のオフセット値
int y_offset=496;
//Y軸の振り幅(-1G〜0G又は0G〜+1G)
int y_range=220;

//角度(ラジアン)の変数
float radX,radY;

void setup(){
//3D画面サイズ400×400
size(400,400,P3D);
//シリアルポート設定
port = new Serial(this,"/dev/tty.usbserial-A50019vD",9600);
//念のためバッファを空にする
port.clear();
//「10」(ラインフィード)が来る度にserialEvent()作動
port.bufferUntil(10);
//図形塗り面なし(ワイヤフレーム描画)
noFill();
}

void draw(){
//背景色を白
background(255);

//3D立体の座標を画面中央、-100奥に配置
translate(width/2,height/2,-100);

//オフセット調整(最小値-220、最大値220)
int x0=constrain(x-x_offset,-220,220);
int y0=constrain(y-y_offset,-220,220);

//角度の計算(ラジアン)
radX=asin(x0/x_range);//asin()で求める
radY=acos(y0/y_range);//acos()で求める
//radX=atan2( x0,sqrt(x_range*x_range-x0*x0) );//atan2()で求める場合
//radY=atan2( y0,sqrt(y_range*y_range-y0*y0) );

//センサX軸の角度は3D立体のX軸の角度に対応
//センサY軸の角度は3D立体のZ軸の角度に対応
//角度をそれぞれ代入
rotateX(-radX);
rotateZ(radY);

//直方体を描画
box(200,30,100);
}

//シリアル通信
void serialEvent(Serial p){
//文字列用変数を用意し、
//「10」(ラインフィード)が来るまで読み込む
String stringData=port.readStringUntil(10);

//データが空でないとき
if(stringData!=null){
//改行記号を取り除く
stringData=trim(stringData);
//コンマで区切ってデータを分解、整数化
int data[]=int(split(stringData,','));

//データ数が2個のとき
if(data.length==2){
//データの値を代入
x=data[0];
y=data[1];
//合図用データ送信
port.write(65);
}
}
}

//マウスボタンを押して通信開始
void mousePressed(){
//合図用データ送信
port.write(65);
}

void draw(){...}内の「オフセット調整」箇所の

int x0=constrain(x-x_offset,-220,220)

は、constrain()を用いて、読み取った値xからオフセット値であるx_offsetを差引き、最小値−220から最大値220までの値になるように制限しています。

ノイズのせいか、動きがぎこちない場合はフィルターのプログラムを挿入し滑らかにします。そのためには、radX、radYと同様にプログラムの冒頭でフィルター用の変数:
float filterX,filterY;

を用意しておき、void draw(){...}内の最後の角度を求める箇所を以下のように変更してください。
radX=asin(x0/x_range);//変更なし
radY=acos(y0/y_range);//変更なし

//フィルターの式
filterX+=(radX-filterX)*0.3;//新たに挿入
filterY+=(radY-filterY)*0.3;//新たに挿入

rotateX(-filterX);//変更
rotateZ(filterY); //変更

フィルターの式の「0.3」は係数であり、1.0に近づくほどフィルターの効果はなくなります。逆に0.1のように係数の値を小さくすれば、滑らかになりつつ反応が鈍く動くようになります。適度に調整してみてください。


尚、もっと簡単に加速度センサを扱いたい場合は(あまり正確な角度にこだわらないのであれば)、
//オフセット調整(最小値-220、最大値220)
int x0=constrain(x-x_offset,-220,220);
int y0=constrain(y-y_offset,-220,220);
//角度の計算(ラジアン)
radX=asin(x0/x_range);
radY=acos(y0/y_range);

の部分を、
radX=2.0*x*PI/1023;
radY=2.0*y*PI/1023;

に置き換えてもセンサを傾けた方向に3D立体が傾きます。この計算では、読み取った直接の値に比例して角度も変わります(比率が多少ずれてしまいます)。この場合は、モニタリングで調べた最小値/最大値/オフセット値などの設定もする必要はありません。式の中の「2.0」というのは係数であり、大きくすれば傾きも大きくなるので画面で確認しながら調整してください。

−90度や+90度付近では、出力値の変化が微妙になるので、きちんとした角度が出ない場合があります。出力値補正のためにZ軸の出力も利用すれば、計算は少し複雑になるかもしれませんが、±90付近まで計測可能になります。

6/14/2008

「Fabric Square」について



次は「Fabric Square」をサブテーマとして、引き続きさまざまな実験を行っていきたいと思います。

「Fabric Square」では、オブジェクト(一辺3フィートの正方形の布や織物)を用意し、以下の5つの方法を用いて、「身体」についての表現(身体の描写)を付け加えていきます。

「表面」/転写(静止画):
一次元や三次元に対して、二次元としての平面状のオブジェクトに身体動作に手足に関する内容を描く(顔料や絵の具などで、染色、描く、塗る、貼る、編む、縫う)。

「裏面」/投影(動画):
光源を用いた像の投影(光/影)。

「重合/結合」:
「表面」と「裏面」の関係をエレクトロニクス(実際に電子部品を装着し)を用いて結びつける。

「行為」:
折る、広げる、丸める、垂らす、なびかせる、包む、身にまとうなど、オブジェクトに対し実際のアクションを加える。

「自動化」:
「行為」の一部を、機械的/電気的に動作あるいは反応するものへ変換し、オブジェクト(3x3feetの布)に取り込む。


それぞれの方法には、目的や機能を設定する必要はありません。身体の観察や現象の観察、転写や投影などといった描写方法/技術について実験を繰り返していきます。一通り5つの方法を合成したら、再び一つ目の方法へ戻り作業内容をループさせます。
前半は、目的や意図といった設定を出来るだけ延期させ、ループ作業を通して事後的に発生する事象を発見します。

6/12/2008

Arduino-Processing シリアル通信5


【変更】以下はArduino1.0まで対応したプログラム内容です。
特にシリアル通信においては、Arduino2.0使用の際、バイト送信する場合、
Serial.print(value,BYTE);
のかわりに、
Serial.write(value);
を使用してください。


以前行ったシリアル通信では、ArduinoのanalogRead()で読み取った値(0〜1023までの値)を0〜255(8ビット)にスケールダウン(4で割る)して送信するか、256以上の大きな値を、二つの0〜255(8ビット)の数値に分解して送っていました。今回は、たとえば「1023」という255より大きい値を、そのままの「1023」という値で送信したいと思います。そのためには、読み取った整数値(int型)を文字列として送信します。
今回は3つの可変抵抗器を読み取って(接続方法は「Arduino-Processing シリアル通信2」を参照)、Arduinoから3つの値をまとめて送信します。複数の値を送る際には数値と数値の間にデリミターという区切りの記号(今回の場合「,」コンマ)を挿入して送信します。そうすることによって、Processingでデータを受け取る際に、データ内容を混同せず読み取ることができます。最初の二つの読み取り値は、Serial.print()を使ってDEC(十進数文字列)のフォーマットで送信し、区切り記号のコンマもSerial.print()で文字列として送信します。最後の読み取り値を送る時に、DECフォーマットでSerial.println()を用い「改行」して送信します。改行することで、Processing側でデータを受け取る際に、送られて来たデータのどの部分が最後であるのかを確認することが可能になります。それでは、Arduinoのプログラムから始めます。

Arduinoのプログラム:
void setup(){
  //シリアル通信開始
  Serial.begin(9600);
}

void loop(){
  //3つのセンサの値を読み取り、変数に代入
  int x=analogRead(0);
  int y=analogRead(1);
  int z=analogRead(2);

  //合図用データが一個きたら
  if(Serial.available()>0){
    //xの値を十進数文字列で送信
    Serial.print(x,DEC);
    //区切り記号コンマを送信
    Serial.print(",");
    //yの値を十進数文字列で送信
    Serial.print(y,DEC);
    //区切り記号コンマを送信
    Serial.print(",");
    //zの値を十進数文字列かつ改行して送信
    Serial.println(z,DEC);
    //合図用データを読み込みバッファを空にする
    Serial.read();
  }
}


「xの値 コンマ yの値 コンマ zの値 改行」というデータが一度に送られることになります。Serial.print(value,DEC)の「DECフォーマット」の数値は文字列であり、以前使ったSerial.print(value,BYTE)の「BYTEフォーマット」の数値と異なる値になります。文字列の「1」は、BYTEフォーマットでは、「49」に相当します。十進数文字列とバイトの数値の対応は以下のようになります(ちなみに、BYTEフォーマットの「65」は文字列の「A」になります)。

DEC: BYTE:
 0  48
 1  49
 2  50
 3  51
 4  52
 5  53
 6  54
 7  55
 8  56
 9  57

アスキーコード表」にこれらの対応関係が掲載されています。
たとえば、「120」という値の場合、BYTEフォーマットならそのまま「120」となりますが、DECフォーマットでは「49 50 48」というように「1」「2」「0」という3つの文字を送ることになります。DECフォーマットでは、1桁の数値なら1バイト分のデータであり、2桁なら文字二つを送るので2バイト、3桁なら3バイト必要になります。BYTEフォーマットは、255までの数値であれば1バイトで済みますが、それ以上の数値は「Arduino-Processing シリアル通信3」で行ったように、分解して送るなどの工夫が必要となります。
DECフォーマットで、そのままの値を文字列として送信した方が分かりやすいのですが、その分バイト数が増えてしまうことにもつながります。BYTEフォーマットであれば少ないバイト数で送ることができますが、大きな数値を分解して計算し直さなければいけないので、十進数の数値として扱いづらくなります。状況に応じて使い分けるのがいいと思います。

次に、Processing側のプログラムに入る前に、どのようなかたちでデータを受け取るかということについて説明します。

例えば、3つの可変抵抗器から読み取られる値が、

x=120
y=284
z=1015

の場合、Arduinoからは、

「120 コンマ 284 コンマ 1015 改行」

というデータが送られてきます。
「コンマ」は「アスキーコード表」では「44」であり、「改行」記号は「アスキーコード表」の「13」と「10」がデータの最後に付け加えられることになります。
「13」は「キャリッジリターン(行頭に戻る)」ということであり、文字列では「\r」になります。
「10」は 「ラインフィード(次の行へ移る)」ということであり、文字列では「\n」になります。
Windowsでは、キャリッジリターンとラインフィードで改行となり、Macintoshでは、キャリッジリターンのみで改行されるので、この二つがあることで、いずれにせよ改行されることになります。

先ほどの、

「120 コンマ 284 コンマ 1015 改行」

というデータは、

"120" + "," + "284" + "," + "1015" + "\r" + "\n" 

という文字列データになります。
コンマや改行記号を手掛かりにすれば、データの順番や終わりの部分をProcessing側で判別して読み込むことができます。それでは、このようなことを踏まえてProcessingのプログラムをしてみたいと思います。PFontを用いて、数値を文字で画面に表示することにします。マウスを押したら通信開始することにします(プログラムが開始して数秒たってからマウスを押さないと反応しないときがあります)。

Processingのプログラム:
//シリアルライブラリを取り込む
import processing.serial.*;
//シリアル通信用変数portを用意
Serial port;

//フォント用変数fontを用意
PFont font;

//読み込み値の変数を用意
int x,y,z;

void setup(){
  //画面サイズ設定
  size(400,200);

  //フォントをロードする
  font = loadFont("Monaco-10.vlw");
  //フォント使用開始:サイズ10
  textFont(font, 10);
  //文字を右寄りに配置する
  textAlign(RIGHT);

  //シリアルポート設定
  port = new Serial(this,"/dev/tty.usbserial-A50019vD",9600);
  //念のためバッファを空にする
  port.clear();
  //「10」(ラインフィード)が来る度に
  //serialEvent()を発動させる
  port.bufferUntil(10);  
}

void draw(){
  //背景を白で塗りつぶす
  background(255);
  //3つの値を文字で表示する
  text(x,100,50);
  text(y,200,50);
  text(z,300,50);
}

//シリアル通信
void serialEvent(Serial p){
  //文字列の変数stringDataを用意し、
  //「10」(ラインフィード)が来るまで読み込む
  String stringData=port.readStringUntil(10);

  //文字列データが空ではないとき
  if(stringData!=null){
    //文字列データに含まれる改行記号を取り除く
    stringData=trim(stringData);

    //整数型の配列data[]を用意し、
    //コンマ記号をもとに文字列データを区切って
    //配列data[]に整数化して入れておく
    int data[]=int(split(stringData,','));

    //配列data[]内のデータが3つなら、
    if(data.length==3){
      //最初のデータをxに代入
      x=data[0];
      //次のデータをyに代入
      y=data[1];
      //その次のデータをzに代入
      z=data[2];

      //合図用データ送信
      port.write(65);
    }
  }  
}

//マウスが押されたら通信開始
void mousePressed(){
  //開始用データ送信
  port.write(65);
}

Processing上のシリアル通信では、まず初期設定setup(){...}内で、bufferUntil()を使って、指定した文字がArduinoから送られて来るたびにserialEvent()が作動するように設定しておきます。Arduinoから最後に送られてくるSerial.println()によって、データの末尾が改行記号の「\n」であることから、今回はbufferUntil()の括弧内には「10」を入れておきます。整数値「10」は文字列の改行記号の「\n」(ラインフィード)に相当します。
そして、serialEvent(){...}内では、readStringUntil()を用いて、同様に「10」つまり「\n」が来るまでデータを読み込む設定にします。読み込まれたデータは、3つの値以外にも「コンマ」や「改行」記号が含まれた連続した文字列なので、その文字列の内容を整理し直す必要があります。
「stringData!=null」は、読み込まれたデータが空(null)ではないとき、つまり何かしらのデータがあるときという条件です。データがあれば、その文字列データに含まれている余分な空白記号や改行記号をtrim()によって取り除きます。
その後、それぞれの値の区切り記号(デリミター)として用いた「,」コンマをもとに、連続したひとつのデータをsplit()で分解します。split()によって分解されたデータは、複数のデータを内包する配列に変換されます。さらに、分解されたデータは、まだ文字列なので、int()を用いて整数値へ変換します。そのためにdata[]という配列を用意し、「int data[]=int(split(stringData,','))」の中で、この一連の変換作業を行っています。配列については、「Arduino 7セグLEDの点灯」の後半でも触れていますので、参照してください。
if(data.length==3){...}は、配列data[]内のデータ数が3つあるときにという条件です。length配列の大きさ(データを何個含んでいるか)を数えます。データ数が3つあることを確認してから、配列data[]に含まれる一つ目の値「data[0]」をxに代入します(配列では、最初のデータは0番目となります)。同様にyとzについても代入します。最後に合図用データを一つ送信します(65以外の数値でも大丈夫です)。合図用データをArduinoへ送信すれば、Arduinoは再び新たなデータを送り返してきます。

連続した文字列データを個別の数値に変換する手続きを以下にもう一度書きます。
Arduinoで読み取った3つの値を、

x=120
y=284
z=1015

とすれば、
Arduinoからは、

"120" + "," + "284" + "," + "1015" + "\r" + "\n" 

という順番で文字列として送信されます。
Processingでは、port.readStringUntil(10)で括弧内の「10」つまり「\n」までを、

"120,284,1015\r\n" 

という連続したデータとして読み込みます(「\r\n」は改行記号)。合計14個の文字があるので14バイトになります。「\r」と「\n」はそれぞれ1バイトずつとなります。 
trim()で「改行」記号を削除すると、

"120,284,1015"

になります。
split()で「,」をもとに分解すると、

{"120","284","1015"}

という、3つの文字列を含んだ配列のデータに変換されます。
さらに、これら3つの文字列をint()で整数の数値に変換すると、

{120,284,1015}

になり、予め用意しておいた整数型の配列data[]に入れます。

int data[]={120,284,1015}

そして、「data.length」によって配列data[]のデータ数が3個であるかを確認し、これらの値(整数値)を順にx、y、zへ入れます。

x=data[0]
y=data[1]
z=data[2]

この手順を踏んで、連続した文字データを個別の数値として扱うことができます。


関連:
Arduino-Processing シリアル通信1」(一つの値を送る/非同期通信)
Arduino-Processing シリアル通信2」(複数の値をバイトで送る/同期通信)
Arduino-Processing シリアル通信3」(大きな値を複数送る)
Processing-Arduino シリアル通信4」(ProcessingからArduinoを制御する)
Arduino-Processing シリアル通信6」 (2台のArduinoとProcessingを通信させる)

6/08/2008

Arduino サーボ制御



サーボモータは、信号を送ると指定した角度まで回転するので、ロボットの間接部分にもよく用いられています。通常のアナログサーボであれば、回転角の範囲は0〜180度程度です。種類によっては、回転範囲が180度以下のものや、360度回転(連続回転サーボ、あるいは0〜360度の範囲で回転するサーボ180度のサーボを改造する例、もうひとつの改造例)するものもありますが、今回は180度の回転が可能な一般的なサーボを制御します。サーボもDCモータ同様、Arduino基盤に対しては過電流となる恐れがあるので、別電源を用意したほうが無難ですが、一つくらいであれば直接つないでもそれほど問題でないでしょう。
サーボには大抵5V線(赤)、GND線(黒)、信号線(白)の3つの線があります。そのままArduino基盤につなぐ場合、5V線、GND線をそれぞれ基盤の5V端子、GND端子へ接続し、信号線をPWM端子へつないでanalogWrite()で制御することができます。



analogWrite()で動かす方法:(動くけど多少不安定)
今回はPWM端子である3番ピンにサーボの信号線を接続し、可変抵抗器で操作します。可変抵抗器からのanalogRead()による読み取り値0〜1023を4で割って、0〜255の範囲にスケールダウンします。analogWrite()は0〜255の値を出力しますが、サーボの動作角度においてはおよそ0〜180度に対応します。例えば、出力値を127としてanalogWrite(3,127)であれば、約90度のところで停止します。パルス信号の性質上、1ループを約20ミリ秒にすると動きが安定します。そのために、delay(20)を最後に加えておきます。

Arduinoのプログラム:

void setup(){
//特になし
}

void loop(){
//可変抵抗器の値を読み込み4で割る
int val=analogRead(0)/4;
//アナログ出力
analogWrite(3,val); //0~255
//0.05秒ループにする
delay(20);
}


analogWrite()が0〜255なので、180度の回転範囲を256段階の分解能で出力できるということになります。ただし、この方法だとガタガタと不安定な動きになるかもしれませんので、以下の方法をおすすめします。


ライブラリを利用する方法(Arduino0018):
Arduino0016まではPWMの9番ピンと10番ピンだけにサーボを接続可能でしたが、Arduino0017以降では、ソフトに含まれているライブラリを使うことで最大12個まで接続可能です(Megaの場合最大48個)。
ただし、このライブラリを使用すると9~10番ピンのPWM機能は使えなくなります(Megaの場合は12~23ピンをサーボに使用すると11~12ピンのPWMが機能しなくなります)。つまり、サーボとanalogWrite()を同時に使うプログラムの場合は、analogWrite()に使用するピンとして9~10のピンを避ける必要があります。
「メニューバー>Sketch>Import Library...>Servo」を選択すると「#include <Servo.h>」が自動的に挿入されライブラリを使用可能にします。以下はArduino0018に内包されているServoライブラリの使用例です。attach()でサーボを接続するピンを指定し、write()で0~180の角度の値(整数値)をいれます。プログラム内でmap()を使っていますが、センサから読み込まれる値val(変数)の範囲0~1023をサーボの角度出力値0~180度に変換する方法です。


#include <Servo.h>

Servo servo;//サーボのインスタンス

void setup(){
//サーボの信号線を3番ピンに接続
//(PWMピン以外のピンにも接続可)
servo.attach(3);
}

void loop(){
//センサの読み取り値
int val=analogRead(0);
//map()を使って0~1023のセンサ読取り値を0~180の角度に変換
int deg=map(val,0,1023,0,180);
//サーボ出力
servo.write(deg);//0~180まで
}



精度をあげて制御する方法:writeMicroseconds()を使う
write()を使う方法は0~180度を180段階の分解能でしか角度設定できませんが、新たに加わった機能writeMicroseconds()によって、より細かく角度を設定することが可能です。この場合サーボにパルス(パルス幅)の値を送って角度を決定します。
例えば:

writeMicroseconds(500)で0度
writeMicroseconds(1500)で90度(中間位置)
writeMicroseconds(2500)で180度

という感じになります。つまり0~180度の範囲を500~2500の範囲に変換すればいいことになります。
しかし、サーボによって受け入れるパルス幅が異なるので仕様書などで確認してください。
各サーボの最小値や最大値を超えたパルスを送ってもそれ以上回転しないか、負荷を与えることにもなるので注意して下さい。
ちなみに、
servo.attach(ピン番号,最小パルス幅,最大パルス幅);
というように()内に3つの値をいれることができます。最小パルス幅はデフォルトでは544、最大パルス幅は2400に設定されているようです。これらの値で動く範囲を調節できます。


#include <Servo.h>

Servo servo;//サーボのインスタンス

void setup(){
//サーボの信号線を3番ピンに接続
//(PWMピン以外のピンにも接続可)
servo.attach(3);
}

void loop(){
//センサからの読取り値
int val=analogRead(0);//0~1023
//map()を使って0~1023を544~2400に変換
int pulseWidth=map(val,0,1023,544,2400);
//サーボ出力
servo.writeMicroseconds(pulseWidth);//変換したパルス幅値を代入:544~2400
}


上記プログラムでは、writeMicroseconds()を使うことで、0~180度の範囲を544~2400の範囲の分解能で動かすことができます(180度の範囲を2400-544=1856分解能、約0.1度単位で角度を調節可能)。上の場合はanalogRead()を使っているので、その精度に左右されます(つまり1024分解能)。


以下は2008までの内容です。参考までに。

その他のライブラリの使用例:
ArduinoのPlaygroundというサイトには、サーボのライブラリがあります。このライブラリをダウンロードして、Arduinoのフォルダ内にあるlibraries(Arduino-0011>hardware>libraries)に入れれば、Arduinoの画面のメニューバー>sketch>Import Library>Servoを選んで利用することができます(#include <Servo.h>という一文が自動的に書き込まれます)。このライブラリを利用すれば、PWM端子以外のピンにもサーボを接続することができます。servo.write()の()内に0〜180の整数値を入れることで角度を制御するので、分解能は180(1度ずつ)となります。analogRead()の0〜1023の値に0.176を掛けて出力値を0〜180にスケールダウンします。小数点の計算なのでfloat型の変数valにしてから、servo.write()の()内にint()を用いて整数化しています。最後のServo::refresh()を、周期が20ミリ秒以下にならないように、少なくとも50ミリ秒に一回は呼び出す必要があります。

#include <Servo.h>

Servo servo;

void setup(){
//サーボの信号線を3番ピンに接続
//(PWMピン以外のピンにも接続可)
servo.attach(3);
}

void loop(){
//読み取り値をスケールダウン
float val=analogRead(0)*0.176;
//サーボ出力
servo.write(int(val));
//周期を更新
Servo::refresh();
}




パルスをつくって制御する方法:
analogRead()の読み取り値である0〜1023の1024段階で制御する方法があります。この場合は、プログラム上でdigitalWrite()のHIGHとLOWを交互に出力するパルスを生成して制御します。HIGHの継続時間とLOWの継続時間の合計が、パルスの周期である約20ミリ秒(20000マイクロ秒)になります。delayMicroseconds()で、HIGHとLOWの継続時間を変化させるプログラムで、サーボの動作角度を制御します。一般的なサーボにおいては、HIGHの継続時間は500〜2500マイクロ秒程度になります。500マイクロ秒で0度、2500マイクロ秒で180度という計算になります。約2000マイクロ秒の振り幅があるので、analogRead()で読み取った値を2倍するとほぼ0〜180度を1024段階の分解能で表現できます。digitalWrite()を使うのでPWM以外のピンにもサーボを接続することができます。

void setup(){
//パルス出力ピンの設定
//(デジタル出力なのでどのピンでも可)
pinMode(3,OUTPUT);
}
void loop(){
//可変抵抗器の読み込み値を2倍にする(振幅値:約2000)
int val=analogRead(0)*2;
//パルス:HIGHを出力
digitalWrite(3,HIGH);
//パルス最小値を500としvalを代入
delayMicroseconds(val+500);
//パルス:LOWを出力
digitalWrite(3,LOW);
//HIGHの継続時間を差引いて周期を20000usに調整
delayMicroseconds(10000-(val+500));
delayMicroseconds(10000);
}

パルスの周期は20000マイクロ秒なので、LOWの継続時間は20000マイクロ秒からHIGHの継続時間を差し引いた時間となります。尚、delayMicroseconds()の()内に入れられる最大値は16383なので(精度を保つことができる最大値)、20000-(val+500)とは書かずに、10000-(val+500)と10000に分けて書いてあります。


サーボによっては、パルスの最小値や最大値あるいは振幅値が多少異なるので、正確に制御したい場合はデータシートを参照するか、サーボごとにテストしてみる必要があります。


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Arduino 小型DCモータ/TA7291P

小型のDCモータ「FA-130」を制御する方法についてです。このモータは、車のプラモデルなどに使われるDCモータです。最大で500mAの電流が流れます。大抵DCモータを扱う場合、Arduino基盤にとっては過電流となるので別電源(乾電池など)が必要となります。
DCモータには二本の線がついており、一方をプラスに、もう一方をマイナスにつなげば回転し、プラスとマイナスを入れ替えれば逆回転します。スピードは、電圧が低いと遅く、高いと速く回転しますが、今回の場合はPWM(パルス)で調節します。パルスは、一定の電圧でONとOFFを高速に繰り返して出力する方法で、ONの継続時間が長いほど速く回転し、OFFの時間が長いほど遅く回転します。このONとOFFの時間の比率を「デューティ比」と言います(実際には、回転速度というよりトルクに反映されます)。



上図と下図を比較すると、「ONの継続時間」については、下図より上図のほうが長いので、上図の方がモータは速く回転します(トルクが高くなります)。



PWMでは、このONとOFFの時間の比率を変えることでスピード調節を行っています。以前行ったLEDの照度調整も同様の仕組みです。LEDの場合、実際は点滅しているのに過ぎないのですが、繰り返されるON/OFFがあまりにも速いので、明るさが変わったように見えています。

また下図のように、モータを正転/逆転させる場合は、電源へつないでいる二本の線の途中にスイッチを設けて入れ替え可能にします。切り離せば静止状態になります。このような切替を可能にする回路を「Hブリッジ回路」といいます。



そこで、いままで説明したことを容易にしてくれるのが、今回用いるモータドライバIC「TA7291P」です。「TA7291P」には、10本の端子があります。
東芝 TA7291P

東芝 TA7291P

価格:189円(税込、送料別)





 1:GND(Arduino/GND端子)と共有
 2:モータの端子へ接続
 3:非接続
 4:PWM端子(Arduino/アナログ出力端子)へ接続
 5:信号用端子(Arduino/デジタル出力端子)へ接続
 6:信号用端子(Arduino/デジタル出力端子)へ接続
 7:5V電源(Arduino/5V端子)と共有
 8:外部電源のプラス端子へ接続(乾電池など)
 9:非接続
10:モータの端子へ接続

今回は、可変抵抗器で正転/逆転/静止/スピード調節しようと思います。以下のようにそれぞれを接続することとします。複雑な配線に見えるかもしれませんが、間違わずにそれぞれを接続して下さい。


TA7291Pの5番ピンと6番ピンは、静止/正転/逆転を決めるための信号用の端子であり(それぞれArduinoのデジタル出力の1番ピン、2番ピンに接続)、
5番ピンが「LOW」、6番ピンが「LOW」の場合は静止
5番ピンが「HIGH」、6番ピンが「LOW」の場合は正転
5番ピンが「LOW」、6番ピンが「HIGH」の場合は逆転
となります。ArduinoのdigitalWrite()から出力されるLOW/HIGHの組合わせによって決められます。つまり、Arduinoのデジタル出力1番ピンと2番ピンのHIGH/LOWの出力の組合わせをプログラムによって操作することになります。
スピード調節については、TA7291Pの4番ピンがArduinoのアナログ出力の3番ピン(PWMピン)と接続され、ArduinoからPWM出力によって制御されます。

今回は、可変抵抗器を右に回すと正転、左に回すと逆転、中間だと静止するプログラムにします。可変抵抗器からanalogRead()によって読み取られる値は0〜1023なので、それを2で割って0〜511にスケールダウンし、
  0〜254:逆転(0で高速、254で低速)
255〜256:静止
257〜511:正転(257で低速、511で高速)
となるようにします。逆転時では数値が0に近いほど速く、254に近いほど遅くなり、正転時では数値が大きいほど速くなるので、調整した値をanalogWrite()の出力値に入れます。よって、以下のようなプログラムになります。

Arduinoのプログラム:

void setup(){
pinMode(1,OUTPUT); //信号用ピン
pinMode(2,OUTPUT); //信号用ピン
}

void loop(){
//アナログ入力:0番ピンの値を2で割る
int val=analogRead(0)/2; //0~511の値にする

//静止/正転/逆転の状態に分けてプログラムする
if(val>=255 && val<=256){ //静止:255~256
//LOW,LOWでデジタル出力
digitalWrite(1,LOW);
digitalWrite(2,LOW);
}else if(val>256){ //正転:257~511
//HIGH,LOWでデジタル出力
digitalWrite(1,HIGH);
digitalWrite(2,LOW);
//valが大きいほど出力値も大きくなる
analogWrite(3,val-256); //出力値:1~255
}else{ //逆転:0~254
//LOW,HIGHでデジタル出力
digitalWrite(1,LOW);
digitalWrite(2,HIGH);
//valが小さいほど出力値は大きくなる
analogWrite(3,255-val); //出力値:1~255
}
}

外部電源には、1.5Vの乾電池が4本入る電池ボックスなどを使うといいでしょう。
TA7291Pのデータシートには、外部電源のプラス端子をつなぐための8番ピンの電圧は、PWMに使うための4番ピンの電圧以上なければいけないと書いてあります。これに従えば、今回の場合の外部電源は、5V以上必要となります。

関連:「Arduino モータドライバ+モータ」(その他のモータドライバ等について)


MonotaRO (モノタロウ)


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