analogWrite()を用いれば、0〜255の256段階でLEDの明るさが調節できます。モータの出力に使えば、スピード調節が可能となります。PWM(パルス幅変調)という方法で256段階を調整しますが、パルスについては後で説明したいと思います。まずはanalogWrite()の使い方からマスターしていくこととします。
analogWrite(ピン番号,出力値)というように二つの値を設定する必要があります。「ピン番号」は出力したいピンの番号を入れますが、Arduino基盤の0〜13番ピンのうちの3、5、6、9、10、11の6つのピン(基盤上のピン番号下にPWMと書かれている番号)のどれかになります。「出力値」は、0〜255(0V〜5Vに対応)の値をいれます。
analogWrite(3,0);
と書けば、3番ピンを0(0V)で出力となるので、LEDであれば消灯します。
analogWrite(3,255);
であれば、一番明るい状態となり、
analogWrite(3,127);
であれば、約半分の明るさとなります。
次に、外部からの入力(センサ入力)の際に使用するanalogRead()について説明します。analogRead()は、0〜1023の1024段階で値を読み取ることができ、0〜1023が0V〜5Vに対応しています。Arduino基盤の右下に「ANALOG IN」と書かれた0〜5番ピンを使用します。
analogRead(0);
と書けば、「ANALOG IN」の0番ピンに接続したワイヤからの電圧を読み取って0〜1023の値が得られることになります。
入力用に使われるセンサは様々なものがありますが、今回は「可変抵抗器(ボリューム)」を使用することにします。一般的な可変抵抗器には3つの端子があり、両端の二つの端子を0V(GND)と5Vにつなぎ、ツマミを回すと中央の端子から任意の電圧(0V〜5V)が出力されます。つまり、中央の端子からの可変電圧をanalogRead()で読み取って、その入力値をanalogWrite()の出力値に入れれば、LEDの明るさをツマミをひねることで調整できるようになります。
ひとつ注意しなければいけないことは、analogRead()によって得られる値は0〜1023に対して、analogWrite()の出力値が0〜255までなので、入力値(読み取り値)を4で割った値を出力値に入れないといけません。
尚、analogWrite()とanalogRead()の場合は、初期設定でpinMode()の入出力を設定せずに直接使うことが出来ます。
以下に、analogWrite()、analogRead()を用いて、外部からの入力(可変抵抗器)によってLEDの明るさを変えるプログラムを書きます。
int val=0; //入力値の変数を用意し、0に設定
void setup(){
//pinMode()の設定は不要
}
void loop(){
//ANALOG INの0番ピンを読み取りvalに代入
val=analogRead(0);
//アナログ出力(PWM)の3番ピンを出力とし
//valを4で割った値を入れる
analogWrite(3,val/4);
//0.1秒ループにする
delay(100);
}
可変抵抗器のツマミの回し方(時計回り/半時計回り)と出力値の増減の向きを変えたい場合は、可変抵抗器の両端の端子(0V端子/5V端子)を入れ替えてください。
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